SBIC東京中小企業投資育成株式会社

仕事内容
企業の資本政策を支援し、
新たな可能性を引き出す提案が
投資先企業の未来を広げる

Phase02

投資先企業の強みを見出すデューデリジェンス

「銀行などが行う融資と、私たちが行う出資との違いは、企業と向き合うときの立ち位置の差にあると思います。融資には、債務者と債権者という立場の違いがありますが、出資はむしろ結婚のようなもので、付き合いがはじまれば身内として、良いことも悪いことも共有し、経営を共に考えていきましょうというスタンスで臨むことになります。だからこそ審査段階では、財務面の分析ばかりではなく、事業のしくみ、ひいては、その会社の「強さ」の理由を理解する必要があります。また、マクロ的な視点で、事業環境としてのマーケット分析、業界動向も分析し、投資対象としての事業性を総合的に判断することが、審査段階での重要な仕事になっています」

清村はあらためて企業を訪問し、経営者やその後継者に対してもヒアリングを重ね、生産現場である工場を見学。取引先への聞き取り調査などを進めながら、中長期スパンで成長が見込める会社であることを確認していく。その上で、数十頁におよぶ審査レポートをまとめ、これを役員会で説明する。この会議では、業界の先行きについて疑問視する声も聞かれたが、自らプレゼンテーションの場に立った清村は、あえてターゲッ卜を若年層に絞った二ッチな市場で支持される商品を提供している点や小売り店舗を持たずに製造業に特化した経営思想が、安定収益をもたらす事業基盤を築いていることをアピール。役員会の承認を得て投資が実行されることになった。この投資実行は、清村にとってのゴールではない。投資先企業が成長を続け、従業員の安定した雇用環境を実現し、地域経済に貢献していくことが、清村が本当に求めていることである。「おかげさまで、今期は最高益を達成できたよ」という社長の声に、清村は、良いスタートがきれたという手応えを感じることができたという。

清村の一日

8:30
新宿駅から「特急あずさ」に乗車。車内では、スマートフォンでニュースをチェック。担当企業の業界関連情報の入手に専念。
10:00
甲府駅到着。タクシーにて1社目の企業を訪問。社長と面談し、先日提案したスキームについて、疑問点を解消するための打ち合わせを行う。
12:00
甲府駅前の人気店で昼食。あらかじめチェックしておいた、その店いち押しのランチメニューを味わう。
13:30
タクシーで30分ほど移動して、投資先企業を訪問。業績の確認および社長から相談を受けていた新たな課題の解決に向けたディスカッションを行う。
15:00
以前から情報交換をしている銀行の担当者を訪問。新たな企業の訪問に向けて、双方でどのような連携が図れるかを協議。
17:30
甲府駅発の「特急かいじ」で帰京。車内では、今日の成果を書きとめたメモを読み返し、今後の活動方針を探る。
19:00
新宿駅到着。会社には戻らず、学生時代の友人から業界情報を得るために、待ち合わせの居酒屋へ。
投資育成会社の経営承継支援とは
投資育成会社が長期安定的な株主となって支えることで、次世代の経営者(後継者)へのバトンタッチの際に発生しやすい課題に対応し、経営権の円滑な承継をサポートしている。また後継者に特化したビジネススクールや勉強会を主催するなど、次世代の経営者を育成支援する活動も行っている。
資本政策とは
企業の将来戦略に合わせて、資本金の金額や株主構成を計画的に変動させること。資本金を増やすこと(=増資)で資金を調達する、会社の規模にあった資本金にすることで信用力を上げる、意思決定に最適な経営権(=議決権)のバランスにしていくなど、その目的は様々である。
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